アガチス 　【Ａｇａｔｈｉｓ】

別名　南洋桂
ナンヨウスギ科　針葉樹　
原産国は東南アジア諸国です。 東南アジア各地で広く植林されています。

色は桃色がかった淡黄色です。
アガチスは日本では「南洋桂」の商品名で売り出されて有名になった木です。ナンヨウスギ科の針葉樹で、広葉樹ではなく松に近い樹形をした樹木です。
アガチスの名は、マレーシア、ベトナム方面にある呼び名です。
アガチスはクリンキーパインとも呼ばれますが、実はこれは別の木で、より材色が濃い木です。

特徴は、南洋材としては珍しく針葉樹(南洋材は殆どが広葉樹です)で、木理は真直で軽く軟らかい木です。
そのためか建築造作材、たとえば窓枠、ドア枠などのペンキ塗り下地材としてよく使われています。

欠点は、アテが強く、色変がしやすく、保存性が低いことです。
そのためアガチスを用いるときは通常は塗装をします。

用途は建築内装材、造作材、建具材、家具、模型、指物用材等、いろいろな用途に用いられています。
欧米でも、杢目そのものはおとなしく優しいのでドア材に多く用いられています。

アテが強いの木なので、使用するには柾目の製材が絶対条件です。
直径1mを越す大木があり、節も少ない木です。
日本での用途は、当初は建具材にされ、家具用としては桂の代用で箪笥の抽斗側板に使われました。
その後、彫刻を施した玄関ドアーなどに使われ重厚な感触と色調が良いので普及しました。碁盤の普及品として２寸，３寸厚の脚付物が売られています。

← 当店のトイレ・洗面へのドアをアガチスで作りましたが、 これも塗装をしました。

← 柾目